資金繰り
資金繰り
税理士だけが知っている
金融機関との付き合い方
経営者が抱える悩みのひとつとして資金繰りが挙げられます。たとえ金融機関からの融資を断られたからといってすぐに諦める必要はありません。
金融機関は業績だけを審査基準にしているわけではありません。金融機関との付き合い方や方針を少し見直すだけで、対応が大きく変わるのです。
会社経営の重要課題である資金繰り問題を解消し、事業の発展を成功させる3つの秘訣。
金融機関の付き合い方を知っているだけで、企業経営に大きな差がでるといっても過言ではありません。資金繰り問題を解消させて、事業発展を成功させるためには以下の3つの秘訣を公開します。
長期借入金と資金繰りの
バランスの最適化を図る
借入金は大きく2つに分けられ、1年以内に返済をする「短期借入金」とそれ以上の長期間で返済を行う「長期借入金」があげられます。
今「短期借入金」として、返済期日になった段階で一度返済を行いすぐに資金を借り入れをする「借り換え」という行為を繰り返しているという方も少なくはないでしょう。
しかし資金繰りのバランスを考えると、この借り換えには金融機関から打ち切られるなどのリスクが伴うということを忘れてはいけません。借入目的を見直した上で、売上増加に伴う資金の安定を目的とした借入の場合は、長期借入金としてまとめるなどし、資金繰りのバランスの最適化を図りましょう。
審査率の高い事業計画書の作成と
バランスシートの見直し
事業の見直しを行うためには、事業計画書の作成が不可欠です。
事業計画書の作成を行うためには、今後の経営プランを実現するためには何が必要かを考えることが重要です。
具体的には、自社の強みと弱みを数値から客観的に分析したり、業界の市場調査を行い顧客情報を収集したりしたうえで、実現が可能な目標となる数値 (売上目標)を決め、必要資金の把握も同時に行いましょう。この事業計画書が正しく作成されていることで、金融機関の審査通過率が上がるといっても過言で はありません。
また、現在の財務状況を改善するために、バランスシート(貸借対照表)の見直しも重要です。日々の経営の積み重ねが反映されるバランスシートを正しく分析していけば、会社の財務方針を改善することが可能となり、経費の見直しを行うことができます。
具体的な数値をもって、タイムリーに理想と現実のギャップを埋めていくことが大切です。
資金調達のタイミングを見極める
手元に資金がなくなった段階で資金調達を考えるのは危険です。
売上が下がっている段階や年々赤字経営になっているという場合では、金融機関も簡単には審査を通過させません。では、いつ資金調達を考えればいいのでしょうか。
それはそれぞれの会社によって異なります。重要なことは、きちんと会社の未来を考えて資金計画を立て、それに基づいた調達を行うということです。また各金 融機関にも個別の事業があり、融資の基準の変更を行うこともあります。そのため金融機関の最新の情報を把握し、自社の状況が融資条件に合致しやすい時期を 見定めることも重要です。
- 仕入れ・入金サイトのバランス調整によるキャッシュの捻出
- 融資一本化による資金繰りの改善
- 助成金の活用による返済不要資金の注入
- 決算診断による利益率調査や事業見直し
- 経営計画に基づく長期的な資金計画